こんにちは、WEBデザイナーのこたです。
WEBデザインナーになって2年ですが、まだまだ勉強中の身です。
今回ご紹介する本は『たのしごとデザイン論 クリエイターが幸福に仕事をするための50の方法論。』という本です。
こちらの本を読む前は、「デザイン論」というタイトルがつくのでデザインづくりの考え方だけ書かれている本だと思っていました。
デザインづくりの考え方やアイデアの思考法など実戦で役に立つ様々なことについてノンデザイナーにも本当にわかりやすく書かれています。
今の私に足りなかったり、もっと早く知っておきたかったなという内容が多く、色々とすごく刺さる本でした。
題名の通りデザインに関する50の方法が書かれています。
今回はその中で印象に残った一つをご紹介させていただきます。
アイデアは0からは生まれない
デザインのアイデアや発想力はひらめきによるもので、正攻法はないと思っている人はいませんでしょうか。
アイデアを考える方法として二つの思考法があるといいます。
1つは「垂直思考法」です。
一つのテーマをひたすら分析し、掘り下げていくことで論理的にデザインを導く方法です。
垂直思考は考えの初期段階では大切なのですが、アイデアの幅を広げたり、意外な発想を生んだりすることには繋がらないそうです。
アイデアがなかなか浮かばないときによくあるパターンとしてあるのが、与えられたテーマに対して意識がむきすぎて、それを頭の中で何度も繰り返すことで、それ以上にアイデアが広がらず答えがわからなくなってしまう。
では、アイデアが浮かばなくなった時にどうすればよいのか。
それは2つめの思考法「水平思考法」です。
「水平思考法」とはさまざまな視点でテーマを切っていくやり方になります。
この本では「水平思考法」について3つの具体的な方法を紹介していました。
1つめの例は「逆転」です。
テーマについて思いつく特徴を引っ張ってきて、その「逆」について考えるそうです。
豆腐を思い浮かべてみてください。
おそらく白くて四角い豆腐を思い浮かべます。
では逆を考えてみてください。
黒くて丸い豆腐。
これも斬新なアイデアになるかもしれません。
このように意識的に「逆」を考えてみること、よく知られている特性や機能を疑ってみることで、無意識に決め付けていた固定概念に気付き、新たなアイデアが生まれるかもしれません。
2つめは「視点変換」です。
扱うテーマについて、普段見ているものとは別の視点でそれを評価するということです。
例えば、色鉛筆という商品は普段「色」という視点で評価されるので、垂直思考だけで考えると、
“色の綺麗さ”や、“色数の多さ”などに主観がおかれます。
まっとうな考え方ですが、これでは全く新しい色鉛筆は生まれません。
そこで、色鉛筆の評価軸を「色」から「匂い」に変換することで、「それぞれの色の花の匂いがする色鉛筆」という新しい商品がうまれるかもしれません。
最後は「連結」です。
テーマと他のものを結び付けることによって新しいものを作るやり方で、アイデアを出すために最も有効な方法のひとつと言われているそうです。
連結させるものを選ぶ方法はいろいろありますが、中でも「連想法」という方法がいいそうです。
連想法は「マインドマップ」で作成します。
扱うテーマを紙の中央に書き、そこから連想される言葉を線でつなぎながら書く方法で、デザインの世界では定番なので活用しているかたも多いと思います。
ここでは「言葉を使う」ことがいいと本では書かれていました。
なぜなら、テーマやそこから連想されるもののイメージを「あそびの部分」を残したまま扱えるからだそうです。
例えば、言葉で「花」とかいておけば、イラストの花でも、写真でも、それが赤い花、青い花でも関係なく、意味の上で「花」なので、どう表現するかは次の段階で考えればよく、アイデアの初期段階では積極的に言葉を使って、絵とは一旦分離して、最終的な表現の自由度を残すことが大切だそうです。
まとめ
いいアイデアを生み出すためには水平思考を意識することと、必要な材料のインプットが大切なので、私もこれらを意識してこれから作業していきたいと思います。
今回ご紹介したお話は『たのしごとデザイン論』のほんの一部の内容です。
他にもデザインに関連した実用的なお話が多数載っています。
ぜひ、気になった方がいたら読んでみてください。
以上です。
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