ホームページ制作の中で、最も時間がかかるのはデザインでもコーディングでもなく、「言葉を作ること」です。
キャッチコピー・会社の強み・サービス説明・FAQ・プロフィール文……これらを一から書き上げるのは、Webデザイナーにとっても、制作を依頼するお客様にとっても、大きな負担です。
AIを使えば、この「言葉を作る作業」を劇的に速くできます。私が実践している方法を使えば、以前の10分の1の時間で、より質の高いたたき台を作れるようになります。この記事では、具体的なプロンプト(AIへの指示文)とともに、ステップごとに解説します。
まず準備:AIに伝える「材料」を揃える
AIによるコピーライティングの精度は、「どれだけ詳しい情報を与えるか」で決まります。いきなりAIに「キャッチコピーを作って」と投げても、薄い出力しか返ってきません。
最初に以下の情報を整理しましょう。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 業種・事業内容 | 浜松市の精密板金加工会社 |
| 強み・差別化ポイント | 試作品1個から対応、短納期、公差±0.05mm |
| ターゲット(誰に届けるか) | 製造業の購買担当者・設計者 |
| トーン(どんな印象を与えたいか) | 信頼感、技術力、スピード |
| 避けたい表現・NG事項 | 「業界最安値」「No.1」等の誇張表現 |
これを「材料シート」として準備しておくと、以降のすべての作業がスムーズになります。
STEP1:キャッチコピーを10パターン生成する
最初に取り組むのはキャッチコピーです。以下のプロンプトをコピーして、材料シートの情報を当てはめてAIに送ってみてください。
あなたはBtoB企業専門のプロコピーライターです。
以下の情報をもとに、ホームページのトップページのファーストビューに使えるキャッチコピーを10パターン作成してください。
【会社情報】
・業種:[業種を入力]
・強み:[強みを入力]
・ターゲット:[ターゲットを入力]
・トーン:[トーンを入力]
【条件】
・20〜40文字程度
・専門用語は避け、ターゲットが直感的に理解できる言葉を使う
・「技術力」「信頼」「スピード」のいずれかを軸にしたパターンをそれぞれ含む
・具体的な数字や実績を盛り込んだパターンも含む
10パターンが返ってきたら、そのまま使えるものは少ないかもしれませんが、「この方向性」「この言葉」をヒントに、自分なりに磨いていきます。候補があることで、ゼロから考えるよりはるかに速く最終形に辿り着けます。
STEP2:サービス説明文を構造的に生成する
サービスページの説明文は、以下のプロンプト構造が効果的です。
以下のサービスについて、ホームページに掲載するサービス説明文を書いてください。
【サービス名】[サービス名を入力]
【説明すべき内容】
1. このサービスで解決できる顧客の課題
2. サービスの特徴・強み(3〜5点)
3. 対応可能な範囲・仕様
4. 利用の流れ(問い合わせから納品まで)
【条件】
・各セクションは見出し(H3)で区切る
・箇条書きと文章を組み合わせる
・専門用語には簡単な説明を付ける
・文体は丁寧語(です・ます調)
このプロンプトで出てきたテキストは、構造がすでに整っているため、HTMLに変換しやすく、Webページへの実装もスムーズです。
STEP3:FAQをまとめて20問生成する
FAQはAI検索(GEO・LLMO対策)でも非常に重要なコンテンツです。以下のプロンプトで一気に生成できます。
以下の会社・サービスについて、ホームページのFAQページに掲載するよくある質問と回答を20組作成してください。
【会社・サービス情報】[情報を入力]
【想定する質問者】[ターゲットを入力]
【カバーすべきテーマ】
・料金・費用
・納期・スケジュール
・対応エリア
・対応できる内容の範囲
・注文・問い合わせの方法
・実績・信頼性
【条件】
・質問は実際の問い合わせで来そうなリアルな表現にする
・回答は2〜4文で簡潔にまとめる
20問が一気に出てくるので、そこから適切なものを選んで掲載します。AIが出す質問の中に「あ、これ実際によく聞かれる」という発見もあるはずです。
STEP4:プロフィール文・会社概要をブラッシュアップする
自分自身や自社のことを文章にするのは、意外と難しいものです。以下のプロンプトで、入力した箇条書きをプロ品質の文章に変換できます。
以下の箇条書き情報をもとに、ホームページの「代表者プロフィール」として掲載する文章を作成してください。
【情報】
・[箇条書きで情報を入力]
【条件】
・300〜500文字程度
・読み手(中小企業・製造業の経営者)が「この人に頼みたい」と感じる文体
・実績・経験年数を自然な形で盛り込む
・過度な自己アピールにならないよう、謙虚さと誠実さを出す
STEP5:生成したコピーをさらに磨く「リライトプロンプト」
AIが出してきたテキストをそのまま使わず、さらに磨く際にも AIを使えます。
以下の文章をリライトしてください。
【元の文章】
[文章を入力]
【リライトの方向性】
・より感情に訴えかける表現にする
・専門用語を減らし、一般の方にもわかりやすくする
・具体的な数字・事例を盛り込む
・読んで「自分ごと」と感じてもらえるような書き出しにする
こうして「生成→リライト→人が仕上げる」の3ステップを繰り返すことで、AIだけでは出せない個性と品質を持ったコピーが完成します。
AIコピーライティングの3つの落とし穴
- 「そのまま使う」と個性が消える:AIが出すテキストは平均的です。自社の実体験・担当者の言葉・地域の特色を加えることで初めて「自社らしさ」が出ます。
- 事実確認を怠らない:AIは自信満々に間違いを言うことがあります(ハルシネーション)。数字・実績・法律関連は必ず確認してください。
- コピーより戦略が先:「誰に何を伝えるか」という戦略なしにAIにコピーを作らせても、刺さる言葉にはなりません。材料シートの準備が最重要です。
まとめ
AIを活用したコピーライティングは、「AIに全部任せる」ことではなく「AIをアシスタントとして使いながら、人間が仕上げる」スタイルです。このスタイルを身につければ、以前の10倍速で、より多くの選択肢の中から最良のコピーを選べるようになります。
satokotadesignでは、AI活用によるホームページ制作・コンテンツ制作を浜松・静岡西部の企業様向けに提供しています。「自社のホームページのコピーを一緒に考えたい」という方は、無料相談からお気軽にどうぞ。