
こんにちは!静岡県浜松市でWEBデザイナーをしています小瀧です。
CSSのカスタムプロパティ(CSS変数)は、今やWeb制作の現場では欠かせない存在になりました。
色や余白、アニメーションの値を一元管理できる便利さは、一度使うと手放せませんよね。
ただ、CSS変数をアニメーションに使おうとしたとき、「なぜかカクつく」「transitionが効かない」「思ったように補間されない」と感じたことはないでしょうか。
それは、CSS変数が「ただの文字列」として扱われていることが原因です。
そこで登場するのが、今回のテーマである @property です。
@property を使うことで、CSS変数に「これは数値」「これは色」といった型情報を与えられ、ブラウザが正しく補間処理を行えるようになります。
結果として、今までJavaScriptに頼っていたような滑らかなアニメーションが、CSSだけで実現できるようになります。
この記事では、@property の基本から、実務で「ここに使える」という具体例まで、Web制作者目線でわかりやすく解説していきます。
CSS設計を一段階レベルアップさせたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
@propertyとは何か
@property は、CSSカスタムプロパティに「型」「初期値」「継承可否」を定義できる仕組みです。これにより、ブラウザはその変数を数値や色として正しく理解し、アニメーション時に自然な補間が可能になります。
- CSS変数に型情報を与えられる
- transitionやanimationが滑らかに動く
- JavaScript不要で高度な演出が可能
従来のCSS変数は、アニメーション時に「途中の値」が計算できず、突然値が切り替わる動きになりがちでした。
@property はその弱点を解消するための仕様です。
@propertyの基本構文
@property の基本的な書き方はとてもシンプルです。 @property --progress { syntax: "<number>"; inherits: false; initial-value: 0; }
- syntax:変数の型を指定
- inherits:親要素から継承するか
- initial-value:初期値
ここで指定した情報をもとに、ブラウザが変数を正しく扱います。
なぜアニメーションが滑らかになるのか
最大のポイントは、CSS変数が
「数値として補間できるようになる」
という点です。
そのため、0 から 100 への変化が途中計算されず、結果としてカクッと切り替わる動きになります。 @property を使うことで、ブラウザは
開始値から終了値までを連続的に計算
できるようになります。
数値アニメーションの実例
進捗バーやゲージ表現など、数値変化が必要な場面で特に効果を発揮します。
@property --value {
syntax: "<number>";
inherits: false; initial-value: 0;
}
.bar {
--value: 0;
width: calc(var(--value) * 1%);
transition: --value 0.5s ease;
}
.bar.is-active {
--value: 100;
}
このように、CSS変数自体をアニメーション対象にできる点が大きな魅力です。
色アニメーションにも使える
@property は色にも対応しています。@property --accent {
syntax: "<color>";
inherits: false;
initial-value: #0066ff;
}
これにより、hover時の色変化やグラデーション演出が、より自然になります。
色補間をブラウザに任せられるため、視覚的な違和感が減ります。
実務での使いどころ
特に、
デザインと動きをCSSだけで完結させたい案件
では非常に強力な武器になります。
対応ブラウザと注意点
@property は比較的新しい仕様のため、古いブラウザでは未対応です。実務では @supports を併用し、フォールバックを用意すると安心です。
@supports (property(--test)) { /* @property対応時のスタイル */ }
まとめ
@property は、CSS変数を「本当の意味でアニメーション可能」にする重要な技術です。数値や色を自然に補間できるようになり、CSSだけで表現できる幅が一気に広がります。
これからのモダンCSS設計では、知っているかどうかで表現力に差が出る機能と言えるでしょう。












